受変電設備の耐用年数について
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2023/02/03
コラム
勤務先の設備管理を担当された方でも、電気設備がそのくらい稼働できるかまで把握するのは難しいですよね?
知らないまま放置してしまうと、事故に繋がる可能性が高く非常に危険です。
今回は、受変電設備の耐用年数についてご説明させていただきます。
▼受変電設備とは?
まず受変電設備について、簡単にご説明いたします。
受変電設備とは発変電所からの高圧電気を受け入れ、使用できる100Vや200Vなど低圧に変換する設備のことを指します。
50kWを超える大量の電力が必要な建物内で使用され、主にビルや工場などに大型施設に設置されています。
▼設置方法
■キュービクルタイプ
箱型のスペースに受電設備機器を集約したパッケージタイプのものです。
■開放タイプ
電気室と呼ばれる部屋へ受電設備機器を並べ設置したものです。
キュービクルで制御しきれない大きな電力を使用する施設に見られます。
▼受変電設備の耐用年数
受変電設備内の機器によって耐用年数が違いますので、下記にて機器ごとにご案内いたします。
・高圧交流負荷開閉器(屋内用)…耐用年数 15年 または負荷電流開閉回数200回
・高圧交流負荷開閉器(屋外用)…耐用年数 10年 または負荷電流開閉回数200回
※GR付き開閉器の制御装置は使用開始後10年
・断路器(手動操作)…耐用年数 20年 または操作回数1000回
・動力操作…耐用年数 20年 または操作回数 10000回
・避雷器…耐用年数 15年
・交流遮断器…耐用年数 20年 または規定開閉回数
・計器用変成器…耐用年数 15年
・保護継電器…耐用年数 15年
・高圧限流ヒューズ(屋内用)…耐用年数 15年
・屋外用…耐用年数 10年
・高圧交流電磁接触器…耐用年数 15年 または規定開閉回数
・高圧進相コンデンサ…耐用年数 15年
・直列リアクトルと放電コイル…耐用年数 15年
・高圧配電用変圧器…耐用年数 20年
キュービクルの場合は、法定上使用年数が15年と決まっております。
▼まとめ
受変電設備の耐用年数は内部の機器によって違いがあり、使用回数でも寿命と判断されます。
交換時期を過ぎて使用し続けると、近隣を巻き込んだ波及停電を起こすリスクがありますので注意しましょう。
弊社では受変電設備の点検も承りますので、ぜひ一度ご相談ください。